2014年5月4日日曜日

みっくんの夢を見ました PartⅡ


          ~~~~~~~~~~ PartⅠからの続き~~~~~~~~~~


(みっくん、妹さんいたんだ…)

まだ少し時間がある私たちは、校内の体育館に向かった。

知らない間に彼女はどこかに行ってしまい、

気が付くと私とみっくんは二人きりで取り残されていた。

「気を利かせてくれたのかな…」などど、勝手に考えては気恥ずかしくなる。

私たちは、体育館の一角に足を投げ出して並んで座った。

私の右側にみっくんがいた。私側からはみっくんの左の横顔が見える♡

知り合って間もない私たちには、50㎝の距離が心地よい。

同じ方向に投げ出された足は、体の距離よりお互い少し相手の方に近づいていた。

そんな些細ことさえ、なんだかとても嬉しかった。

みっくんは白っぽいハーフパンツに素足だった。

私は自分の脚を隠すように、

黄緑色のロゴの入った帆布製のトートバッグを膝の近くに置いた。

フロアの隅にはマットが無造作に放置されている。

数人の男子学生がバスケに興じていて、

それたパスが時折こちらに飛んでくる。

「小山くんみたいに兄弟で入っているやつ結構いるし、

親戚同士ってのもいるんだよね。」 (←どこの小山君だろうw)

ジャニーズ事務所の話をしてくれているらしい。

「兄弟でほんとそっくりなやつらもいるけど、

似てないやつは全然似てないの。ハッハッ。」

そうそう、この笑い方。紛れもない、みっくんだ!

自分のことをひけらかすわけでもなく、

何気ない話題を選んで話してくれているその気遣いがみっくんらしい。

この幸せな時間が、ずっとずっと続いてくれたらいいのに…


大きなガラスの扉を開けて、私たちは体育館の建物の外に出た。

ここから妹である彼女も一緒に、3人で会場に向かうことにした。

彼ら兄妹の自宅は学校から近くにあり、

道すがら寄っていこうということになった。

校門を出て徒歩で彼らの家に向かう途中、上を高速が通っていた。

ロケーションからすると、ここは三軒茶屋のあたりだろうか。

程なく彼らの家に着いた。

3階が入り口になっていて、階下に下りると居住空間があるつくりになっている。

一番先に階段を下りて行った彼女は、母親に私のことを話しているようだ。

(みっくんのお母様だ。ご挨拶しなきゃ。どうしよう…緊張する…)

「初めまして。」と挨拶し、頭を上げると目の前にみっくんのお母様が立っていた。


ん、どこかで見たことがある…。あっ!!!




          ~~~~~~~~~~ PartⅢに続きます~~~~~~~~~~








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