みっくんの舞台「愛の唄を歌おう」が終わってから、
もう随分時が経ったような気がしてしまいます。
今になってやっと振り返ることができるようになりました。
チケットが届いてから、ずっと楽しみにしていた東京公演観劇の日。
その日をあんなどん底の気持ちで迎えるなんて、思ってもみませんでした。
とてもミュージカルを観にいけるような精神状態ではなかったのですが、
せっかくとった一枚だけのチケット、無駄にするわけにはいかない…
渋谷の雑踏に紛れて今にも消えてしまいそうな心を抱いて、
向かった先のシアターオーブ。
当日の席は2階席だったのでそのまま2階へ上がると、
素敵なシアターバーを発見。
開演まで時間に余裕があったので、
小さな立食用カウンターテーブルでゆったりコーヒーを飲みながら、
高層の窓越しに渋谷の空を眺めていると、
次第に非日常の空気に包まれていくのを感じました。
席は2階席最前列中央寄り。
舞台には遠いけど全体が見渡せるし思ったよりいいかも、
などと思いながら幕が上がるのを待ちます。
いざ舞台が始まると、槇原さんの楽曲の歌詞が染みる染みる…
弱り切っている心にはそれだけで十分すぎる刺激、
初っ端から涙、涙、です。
回りを見ても、こんな自分みたいな人いないだろうなーとか、
何だか一人取り残されたような感覚。
こういう時って、自分以外の人は皆幸せそうに映ったりするものですよね…
でもお芝居が進むにつれ、
みっくんの歌声や一挙手一投足を目耳に焼き付けようと、
気付くと全神経を集中させていました。
そしてフィナーレでキャストが全員白い衣装で歌い踊る場面になると、
自分が雲の上にでもいるような、
何とも心地よいふわっとした感覚に陥りました。
このミュージカルを観て感じたことはたくさんありますが、
文字にすると陳腐になってしまいそうなので、
心の中に大切に留めておきたいと思います。
この時の自分の心境も含めて…
帰りの電車の中で現実に引き戻されつつ家に帰ると、
「あれー、おかーさんどこ行ってたの?」という娘に、
「うん、母、現実逃避してきた!」と、
出かける前より少し元気になれた自分がいました。
…☆ありがとう☆…
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